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Pricing 予算と見積の考え方 見積書の一項目ごとに、
検収のしかたまで明記します。

カスタムシステムの予算は、何を作り、何と連携し、誰が使い、公開後に誰が責任を持つかで決まります。JoinX の見積書は、システムをエリア、モジュール、個々の機能に分け、各項目に仕様、検収方法、想定日数を記載します。今回対象外とする事項も明記します。日数は見積の根拠であり、検収の対象は仕様に書かれた成果です。

01見積書の中身

合計金額だけでなく、 項目ごとに確認できる一覧です。

投信会社のウェブサイトにおけるアクセシビリティ専用ページの見積を例にしています(内容は書き換え済み、金額は省略)。説明にカーソルを合わせる(またはタップする)と、見積書の該当箇所が分かります。

イメージ・内容は書き換え済みで、実際の見積ではありません
見積書|アクセシビリティ専用ページ(イメージ)お客様:○○投信(匿名)
プロジェクト窓口・営業窓口・見積日
エリアモジュール項目と仕様想定日数
1 フロントデータ検索検索フォームと結果表
  • 既存のデータソースと検索ロジックを流用し、表示方法のみ調整
  • 日付の形式が誤っている場合は、入力欄の横にエラーを表示してフォーカスをその欄に戻す
  • 該当データがない場合は、空の表ではなく分かりやすいメッセージを表示
  • 検索に失敗した場合は検索条件を保持し、再送信できるようにする
3
2 フロント資料ダウンロード資料の分類とダウンロード
  • リンク文言に「ダウンロード」だけでなくファイル形式を表記
  • 新しいウィンドウで開く場合は事前に表示し、現在のページの状態は保持
3
3 共通プロジェクト管理
  • 要件ヒアリングと機能設計
  • フロー図やワイヤーフレームなどの設計資料
  • 開発の進捗管理と定期報告
  • 要件変更の影響評価
4
共通機能テスト
  • 仕様に沿って機能と操作フローを一つずつ検証
  • 不具合の報告、修正の追跡、再テスト
  • 検収前の全体リグレッションテスト
3
4対象外専用ページの既存ページのみを対象とし、ページやデータ機能の追加は含みません。範囲を広げる場合は別途お見積りします。
5検収と保証納品後、仕様に沿って項目ごとに検収します。保証期間中は、プログラムの不具合と認められるものを定めた期間内に修正します。
6成果物ソースコード、企画ワイヤーフレーム、仕様書、デザインファイル、チェックリスト。著作権はお客様に帰属します。
環境と責任範囲テスト環境は JoinX が用意し、本番環境はお客様にご用意いただき、構築を支援します。ハードウェア、サーバー、CDN は含みません。
  1. 1
    すべての項目に仕様がある

    「検索機能」と書くだけではなく、正常時、入力エラー時、該当なし、失敗時のそれぞれでどう動くかを明記します。検収では、これらを一つずつ確認する基準になります。

  2. 2
    エリアとモジュールで整理

    フロント、管理画面、アプリ、API を分けて記載し、さらにモジュールに分けます。費用の内訳が一目で分かり、どれを先に作り、どれを後回しにするかも決めやすくなります。

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    見えない作業も項目化

    要件ヒアリング、フローとワイヤーフレーム、進捗報告、テストと再テストを、それぞれ独立した項目にします。見積の金額に大きな差が出るときは、たいていこれらが含まれているかどうかの違いです。

  4. 4
    やらないことを明記

    対象外の事項は見積書に直接書きます。後から追加する場合は別途お見積りするため、検収の段階で認識のずれに気づくことはありません。

  5. 5
    検収と保証のルール

    納品後の検収方法、修正までの期間、保証の対象は、契約前に取り決めます。

  6. 6
    お渡しする成果物

    ソースコード、仕様書、デザインファイルをすべてお渡しし、著作権はお客様に帰属します。どの環境を誰が用意するかも、事前に明記します。

02予算を左右する要素

予算に差が出るのは、 たいていこの6点です。

01

連携する既存システムの数

ERP、POS、決済、物流、会員システムなど。連携が一つ増えるごとに、接続仕様、テスト、例外処理が増えます。

予算が増える場合相手側に使える API がない、資料が不十分、またはデータ形式の変換が必要
02

利用者と権限の種類

会員、現場スタッフ、管理職、本部の管理者など、役割が多いほど画面、フロー、権限設定が増えます。

予算が増える場合部署、店舗、データ範囲ごとに権限を細かく分ける必要がある
03

既存データの移行

Excel や旧システムからデータを移す場合は、整理、項目の対応づけ、形式変換を行い、移行後のデータが正しいかを検証します。

予算が増える場合データ量が多い、形式がそろっていない、または新旧システムを一定期間並行稼働させる
04

対応するプラットフォーム

ウェブのみか、iOS・Android アプリと管理画面も必要か。プラットフォームごとに設計、開発、ストア公開の作業があります。

予算が増える場合オフライン利用、プッシュ通知、Bluetooth、機器連携が必要
05

公開後のサポート水準

5×8 から 7×12 までのサポート時間帯、サーバーとシステム管理、監視とバックアップ。運用範囲によって、公開後の毎月の工数が決まります。

予算が増える場合より長いサポート時間帯が必要、または当社でサーバーを管理する
06

セキュリティと法規制の要件

金融、医療、公共機関、アクセシビリティ認証などの要件があると、確認項目、文書、監査対応が増えます。

予算が増える場合第三者機関の検査や監督当局の監査への対応が必要
03フェーズ分けの見積

要件が固まっていないうちは、 総額を急がないでください。

要件があいまいなほど総額の精度は下がり、高すぎる見積になるか、後から追加が続くかのどちらかになります。そのため、通常はフェーズごとに見積を出し、各フェーズの終わりに続けるかどうかをご判断いただきます。

PHASE 1

要件の整理

現場に伺い、一緒にフローを描き、操作できるプロトタイプを作ります。範囲、優先順位、例外ケースをこの段階で明確にします。

お渡しするもの:フローと要件の整理、プロトタイプ、開発の見積
PHASE 2

開発と公開

フェーズ1で確定した仕様に沿って項目ごとに開発し、定期的にデモを行います。納品後は仕様に沿って項目ごとに検収し、正式に公開します。

お渡しするもの:検収できるシステム、ソースコードと文書
PHASE 3

運用と継続開発

サーバー、保守、セキュリティ、サポートは運用契約に基づいて行います。新しい要望は別途お見積りし、同じチームが引き続き対応します。

お渡しするもの:安定して稼働するシステムと、次のバージョン
04契約方式と予算の特性

3つの契約方式。 状況に合わせて選べます。

方式向いている状況予算の動き方
固定範囲要件が明確で変更が少ない場合。例:フローとプロトタイプがすでにあるシステム総額が明確。範囲外の要望は別途お見積り
フェーズ分けの反復開発作りながら検証が必要な場合。例:新規プロダクトや初めてのデジタル化フェーズごとに見積を出し、結果を見て次を決める
PoC/MVP技術的な実現性や市場の反応を先に確かめたい場合。例:AI 活用や新サービス範囲をあえて絞り、少ない予算で答えを得る。コアとなるセキュリティと品質の要件は変えない
05一般的な期間

期間の目安を先につかめます。

以下は代表的なケースの目安です。正確な期間は提案時に明記します。

4〜6週間コーポレートサイトブランドとサービスの紹介、コンテンツ管理
3〜6か月中規模のプラットフォームやアプリ会員、決済、管理画面
6〜8週間MVPまずコア機能を公開し、段階的に拡張
6〜12か月大規模な基幹システム段階的に公開し、最終日まで待たない
FAQ予算と見積について

契約の前に、 これらを確認してください。

項目別見積を比べる正しい方法

「なぜ会社ごとに見積がこんなに違うのですか?」

同じ作業の単価が違うのではなく、範囲が違うことがほとんどです。各社の見積書を並べて、項目ごとに比べてください。要件ヒアリング、設計、テストと再テストは記載されているか。仕様はどこまで詳しく書かれているか。対象外には何が書かれているか。再委託はあるか。公開後は誰が責任を持つか。総額だけで比べると、最も安い見積は、最も記載が少ない見積であることが少なくありません。

日数見積の根拠であり、検収の基準ではない

「見積書の日数は何を意味しますか?」

日数は、各項目の作業量を見積もるための根拠で、どの項目が重いかを見分けられるようにするものです。検収で確認するのは仕様どおりにできているかどうかで、実際に何日かかったかではありません。

変更まず影響を評価し、それから判断

「途中で機能を追加したくなったら?」

追加できます。まず、その変更が期間と費用にどう影響するかを評価し、ご確認いただいたうえで開発に組み込みます。範囲外の要望は別途お見積りするので、検収の段階で初めて総額が膨らむことはありません。見積書に対象外を明記するのはそのためです。

MVP範囲を絞っても、品質は下げない

「MVP から始めると、品質が低くなりませんか?」

いいえ。MVP で絞るのは今回検証したい課題の範囲であり、品質の基準ではありません。コアのフローには、セキュリティ、テスト、保守性の要件を同じように満たします。だからこそ、その後も同じシステムの上で育てていけます。

御社のシステムの費用感を知りたいですか?

仕様書を先に用意していただく必要はありません。解決したい課題だけお持ちください。まず範囲を一緒に見極め、予算が膨らみやすいポイントをお伝えします。